採択からすぐに試作品開発を行い、feel NIPPON 春2010 の出展に向け、一部試作の改良まで持って行けた。両展示会とも開発担当者に実際にブースに立っていただき、開発者自らが自身の試作品をアピールし、来場者の反応やアンケートによる評価等を実感することができた。両展示会ともに当ブースは予想以上の好評を博し、子供からお年寄りまでオルゴールに直に触れ、「オルゴールは夢がある」との言葉を多くいただけた事が最大の成果であり、開発者の事業に関する取り組みの意欲向上にも繋がっている。さらにメディアに多く取り上げられた事で、オルゴールの持つ可能性や諏訪のオルゴールを充分にアピールできたと感じている。
当初の狙い通り、大型の試作品は驚きや感動を与えることができ、イベントへの貸出依頼などの引き合いも多くいただいており、小型の試作品は最近のオルゴール製品には無い楽しさや面白さを評価され、即商品化に向けて取り組むことができるという裏付けの確認にも繋がった。現在、試作品によっては開発担当者などによる量産準備と新たな販路開拓も進んでいて、製品化のあかつきには次年度以降の主力商品としての期待を十分に持つことができる。
今回のオルゴール事業に参加していただいた方々から、今回の試作品開発や展示会に来場された方からの評価を通して、その魅力や可能性を再認識する事ができ今後のオルゴール事業の発展に向けた意欲を高めることもできたとの評価をいただいた。また、事業者間のネットワーク構築を図れたことも今回の大きな成果であり、今後の事業展開にも大きな影響があるとの評価をいただいた。
日本の「ものつくり」が衰退する要因としてセクショナリズムが挙げられると考える。 「作る人は開発・製造」 「売る人は営業」と役割分担するのではなく、今回の試作品開発の様に作った人が、作り込んだ想いを市場に直に伝える事が、より良い物を作り、売っていく為の最善の方策であるとの想いを強くした。
全国展開支援事業が単年度事業であるため、日程的にかなり厳しかった。今回の事業で試作した開発品は機能面に重点的に取り組んだ試作品として捉え、商品化に向けて、仕様の見直し、使い勝手の改善、信頼性の確保、デザイン展開が必要であり、この点については次年度以降の事業の課題としたい。
「御柱モニュメントオルゴール」は、平成二十二年度が御柱開催の年ということもあり、地域の協力のもと、想像していたよりも大掛かりになってしまい、日程が大幅に遅れたが、その分注目度は大きく、メディアからの取材申し入れも多数あった。反省点としては、地域の熱き想いをスケジュールに組み込んでいなかったための遅延が挙げられる。
小型テーマは、協力事業者の早期に商品化に結び付かせたいというスケジュールと、地域の人材不足による実際の商品化の動きにギャップがあり、また、商品化に結びつかせるまでの課程で仕様の見直し、使い勝手の改善、信頼性の確保、デザイン展開等が必要となる。
試作開発だけにとどまらず、展示会の出展とそこでの引きあい、メディアからの取材、商品化への動きなどよりよい製品作りには、全体のスケジュールに余裕を持たせる必要性を感じた。
本年度取り組んだそれぞれの試作開発品を、アンケート調査などから消費者のニーズの分析をしながら、製 品化に結びつけていきたい。また、オルゴールの歴史はヨーロッパで始まり、世界最大の消費国はアメリカとなっている。そこで、本年度開発した商品を元に地域性などを検討しながら改良を加え、次年度JAPAN ブランドへチャレンジしたい。諏訪のオルゴールを世界規模で展開できるように商工会議所、事業者一丸となり取り組み をしていく。